今や数百から数千とも言われるコーティングの種類。 その中から、どれがどんな性能なのかユーザー様自身の目で見極めて「ご自身の愛車にとってベストな物」「ご自分の使用環境・保管環境にとってベストな物」をチョイスするのは、ある種賭けになってしまうのではないでしょうか。 また、水の弾き方も千差万別で、「撥水・親水・滑水」といった様々な弾きを見せるコーティング剤が出回っております。
非常に多種多様のコーティング剤が存在しますので、中には、手入れが楽になると謳いながら逆に汚れが付きやくなってしまうものや、洗車すると洗剤で流れ落ちて効果がなくなってしまうコーティングなども存在します。
また、これは液剤メーカー経験者ならではの視点・観点かもしれませんが、コーティング剤の中には類似商品やOEM商品も多数存在し、中にはその原材料単価にもかなりの差があるものも存在します。 その単価の差は結果的に施工価格にも影響する事となり、「本来の正当な価格」という概念が失われつつあります。
当店では、長年液剤開発や液剤販売、様々な液剤のテストや実車施工を行って来た経験の基、まさにコーティング剤に精通している目で、多種多様の中でも吟味に吟味を重ねたコーティング剤を選び、お客様のご予算、愛車の使用状況、ならびに保管状況、そして何よりも価値観で選べるよう、ラインナップをご用意しております。
当店が厳選するコーティングラインナップ
コーティング剤の選び方にも様々なポイントがあり、どんなコーティング剤にも適材適所があります。
長年培ってきた経験から、素材を吟味して厳選された液剤のみを使用して施工させて頂いています。
ポリマーとは違う硬化型ガラスコーティング、その質へのこだわり
現存する、一般的にポリマーと呼ばれているコーティング剤の多くは石油溶剤系の成分が主体になって形成されております。 色々な石油系溶剤を混ぜ合わせて出来上がったポリマーコーティング剤は、どうしても油脂が主体でできている 油性コーティングのため、強力な洗剤で洗浄したりすると、分解されてコーティング被膜が取れてしまったりする場合があります。 また、屋外駐車の保管環境だと雨や風、気温の差によって、コーティング被膜が落ちてしまって効果がなくなってしまっている車を見かけることがあります。 さらに油脂のコーティング皮膜は、熱と酸素で酸化して逆に水垢等の汚れを呼んでしまい、コーティングをしているのに汚れの原因をわざわざ作ってしまっている、という本末転倒な状態になっている場合もあります。 最近だと技術の進歩で、それなりに持続するものも出てきたりしていますが、それでもポリマーのような油性コーティング剤にはどうしても限界があります。
そんな中、最近よく目にするようになった「ガラスコーティング」ですが、ここ10年~15年の間で時代の流れと共にコーティング加工の主流もこの「ガラスコーティング」へと移行して来ました。 その「ガラスコーティング」の中にも油脂系のコーティング剤が数多く存在し、その見極めが非常に難しい状況となっていると言えます。
コーティングの良し悪しを計るポイントとして「洗剤や水で分解されない物質へ硬化する」「硬化した物質そのものが劣化しない」という条件があります。
洗剤や水で分解されない物質へ硬化する・劣化しない物質へ硬化する事への必要性
コーティング剤がお車のボディ表面に乗っている事をイメージすると、ポリマー系の油脂コーティング剤であれば、硬化しない油脂被膜がボディ表面で塗られている状態となります。 いわゆる油を塗布して艶出ししたようなイメージになります。 この油脂系のコーティング被膜は強い洗剤で分解されたり、雨風等にさらされて自然と効果が薄らいで来たりしてやがて落とされてしまいます。
「ガラスコーティング」として謳っているコーティング剤でも、ガラス成分を含んだ油脂系物質でボディに定着させるタイプのコーティング剤が存在し、「ガラスコーティング」という名前が付いていても、一般的な油脂系コーティングの耐久性と何ら変わりのないコーティング剤もあります。 そこでポイントとなるのが「完全硬化タイプのコーティング剤である」という事が長期間の耐久性に対しての必須条件となります。 いわゆるコーティング剤がボディ面上でそのまま固まり結晶(被膜)となる事が必須です。 例えば、元々液体であるペンキが乾いた(固まった)時に固体(ウレタン樹脂やアクリル樹脂)に変化するのと同じように、ボディ面上で塗布されたコーティングの液体が個体へ変化するコーティング剤が、その効果を長時間発揮できる耐久性において大きなアドバンテージとなります。 こういった硬化型のガラスコーティングは、実際にコーティング被膜が磨耗してしまうまではその効果は持続し、コーティング表面のクリーニング等のメンテナンスの推奨はあっても、定期メンテナンスのような効果を持続させるような塗り替え等の必須メンテナンスは必要としません。
また、硬化した結晶がやがて劣化してしまう樹脂へ硬化するタイプのコーティング剤ではなく、劣化の起こらないガラス系(無機系)に硬化するコーティング剤の方が、ボディ表面でも変化が起こりにくく、遥かに耐久性が高くなります。
当店では水や洗剤で分解されたり、自然の雨風で消失する事がない、硬化したコーティング剤の結晶が無機で形成されるコーティングのみを厳選してお車に施工させて頂いております。
コーティング剤を吟味し、コーティング剤のボディ面への乗せ方にもこだわる
当店では厳選したコーティング剤を単にボディ面に施工するだけではなく、同じコーティング剤でも ご要望やお車の状況に合わせて2プライ(2層)コート・1プライ(1層)コートを使い分け、塗布方法を工夫しています。 1層目施工後に、空調の整ったコーティングブースにてコーティング剤をボディに充分に定着させ、その後、更に2層目のコーティング施工を行い再度ブースにてコーティングを定着させ、通常施工よりも層が厚く、耐久性が高く、かつ濃厚な独特な光沢感を醸し出す美しいコーティング被膜を実現します。
また、2プライコーティングコース(Special Editionコース)の施工に特に重要である施工環境にもこだわり、塗布するコーティング剤に最も適した温度や湿度に調整されたコーティング施工専用ブースにて徹底した空調管理の基で施工を行っています。