劣化の起こしやすい油分の付着を避ける!
ここで言う避けるべき油分とはズバリ、WAXやコーティングの被膜を指します。 なんかWAXやコーティング剤の劣化被膜が水垢や黒ずみの原因になるとは本末転倒なお話ですが、実際にそうなってしまっているのです。
とは言え、星の数ほどあるWAXやコーティング剤の中から酸化や劣化を起こしにくい商品を…、と言ってもそう簡単ではありません。
ただ、現存するWAXやコーティング剤にはいくつかの系統があり、その中にも、水垢に強いとされる系統のコーティング剤があります。
かなりザックリとした分け方ですが、下記の系統に分けて判別する事が出来ます。
① ワックス |
② 一般コーティング剤 | ③ ガラス系コーティング | ④ 無機コーティング |
・耐久性に乏しい |
・業務用コーティング剤 |
・業務用コーティング |
・業務用コーティング |
水垢のみの事を考えると…
大まかなWAXやコーティング剤の系統として上記のように分かれます。
撥水力や光沢性能など総合的に考えると、液剤によって様々な効果が得られますが、ここでは水垢に焦点を絞って考えてみます。
水垢の主な原因と考えられる油膜のほとんどがWAXやコーティング剤が劣化したものと言えます。
上記4種類の中では、①のWAXと②の一般コーティング剤は完全に油分が主体で精製されている液剤のために、逆に水垢や黒ずみを呼ぶ原因となります。 中には劣化しにくい、黒ずみにくい、という液剤も存在するのでしょうが、物理上難しいのが現状ではないでしょうか?
③のガラス系コーティングとはガラス繊維網コーティング等がこれにあたり、これも油分が多く含まれている物が多く存在します。 「ガラス」と言われると劣化しにくいイメージがありますが、施工性や光沢性能を求めるために実際にボディに乗っているのは油分で定着させたガラス系の成分、といった感じになっていることが多いです。
そうなってくると、上記4つの中で必然的に水垢や黒ずみを呼ばないコーティングは④の無機コーティング剤になります。
無機コーティングは空気中の水分等で反応し、無機質のガラスに転化されるために、油分も含まないコーティング被膜は劣化を起こしません。 ただ、③のガラス系コーティングと④の無機コーティングはなかなか判別しづらく、選ぶ目も必要となってきます。
また、ここまでご説明してあれですが、開き直って何にも保護しないっていうのも一つの手なのです。 実際、頻繁にWAXを掛けている車よりも、何もしない車の方が水垢が付きにくいという事実があります。 ただし、光沢性や撥水性、その他のダメージからの保護は出来ないのですが…。
結論としては、水垢や黒ずみを呼ばないで、さらに塗装面を水垢や黒ずみから保護する方法として、無機質の被膜が生成されるコーティング剤を推奨いたします。